特別記事
「痛い!」対談
熊谷 晋一郎
1
,
信田 さよ子
2
1東京大学先端科学技術研究センター
2原宿カウンセリングセンター
pp.73-80
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100826
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昨年10月に新潮ドキュメント賞を受賞した『リハビリの夜』のあとがきにこう書かれている。
《原稿を書き終えてほっと一息ついたころ、とつぜん左手のしびれがはじまった。前から過労などで軽いしびれが出現することはあったが、今回は痛みが強くて夜も眠れないほどで、あわてて近所の病院に行った。》
著者の熊谷晋一郎氏は脳性まひの当事者だ。そんな自らの身体を「当事者研究」したのが『リハビリの夜』である。帯には「痛いのは困る。」と大書されている。ところが執筆終了後、突然、左手にしびれが襲ってきた──。
痛みの当事者である熊谷氏と、クライアントが訴える痛みの謎に惹かれ続けているカウンセラーの信田さよ子氏に、「痛みの謎」について縦横に語り合っていただいた。
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