FOCUS
チーム力を発揮して退院援助に取り組む―地域で生活者として生きていくために入院中にできること
加藤 久美
1
,
國井 泰人
2
,
5病棟スタッフ一同
1医療法人篤仁会富士病院
2福島県立医科大学神経精神医学講座
pp.38-45
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100639
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当病棟は精神科療養病棟(男女混合48床)です。平均在院期間が12年と、長期入院者が多いという特徴があります。
精神障害者の社会復帰、地域ケアの推進、社会生活の継続が強調されるなか、私たちは4年前から病棟担当医師を中心に、「チーム医療を行う」「力とこころを合わせて協働する」「情報を共有する」「医療者側の視点に偏らない」「患者さんの希望を叶えるための援助を行う」「患者さんそれぞれの自立に焦点を当てる」「新たな発想と取り組みを行う」「あきらめない看護」「思いを汲み取る看護」「想像し創造する看護」をスローガンにチームでのアプローチを実践してきました。試行錯誤で退院援助を進めていくなかで少しずつ退院者は増えています。
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