特集 保護室がいっぱい
私が保護室の調査を続けている理由
三宅 薫
1
1木更津病院
pp.48-63
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100619
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保護室に興味をもったきっかけ
「なぜ、保護室に関心あるのですか」とときどき聞かれますが、いつも答えに困ります。精神科の病院で働いている看護師ならば、保護室に無関心な人はいないと思います。保護室はシンプルですが、病院によって少しずつ違っていて、病院のカラーが非常に出る場所のひとつだと思います。
「患者さんを保護室に入れる」ことについて、私たち看護師はネガティブなイメージをもちがちです。しかし、保護室を積極的に治療・看護に生かすことができないものかとずっと心に引っかかっていました。そして自分が臨床、教育、といくつかの職場を異動し、保護室で働いたり、見学したりする機会を得てみると、病院によって保護室の作りが違い、病棟における位置も違うことに視点がいくようになりました。そしてハード(施設的条件)が違えばソフト(看護)も全く違うものになる、そうした関係に興味をもつようになったのです。
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