特集 ホスピタリストと病院総合医
ホスピタリストが増え続ける理由
小林 美和子
1
1エモリー大学感染症内科
キーワード:
ホスピタリスト
,
managed care
,
医療の質と安全
,
研修医の労働時間
Keyword:
ホスピタリスト
,
managed care
,
医療の質と安全
,
研修医の労働時間
pp.656-659
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101987
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Hospitalist(ホスピタリスト)という言葉が正式に用いられるようになったのは,1996年のThe New England Journal of Medicineに登場したWachterとGoldmanの論文がきっかけとされている.その後ホスピタリストの数は急速に増え,1996年には500名程度であったものが,Society of Hospital Medicine(SHM)の推測では,2010年には30,000人にも達するとされている.また,ホスピタリストの浸透率も,1996年には全米の病院の5%以下にすぎなかったものが,2010年には67%程度にもなると予測されている.
なぜホスピタリストは,過去10年あまりで米国の医療現場へ急速に浸透していったのであろうか? ここでは内科系ホスピタリストを中心に,その登場と,新たな「専門」として普及してきた理由をみてゆきたい.
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