本を読むとき
『SSTはじめて読本』
西園 昌久
1,2
1SST普及協会
2心理社会的精神医学研究所
pp.110-111
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100495
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等身大で、同じ目線で解決の道を一緒に探してくれる本
本誌『精神看護』で2回にわたり特集し、読者に問いかけ、その反応を糧にして新しく一冊として出版したのが本書だという。その意味で本書は「SSTの入門座右の書」といえよう。
SSTという言葉は精神科医療関係者を中心に、今では(初等中等)教育や矯正関係の分野にまで広がりをみせている。Social Skills Trainingの略で、わが国では社会生活技能訓練と訳されている。今日では「SST」のほうが通りがよい。もともとは、精神障害者の社会復帰には、薬で精神症状を治療するだけでなく、社会生活技能を改善回復せねばならないという発想のもと、アメリカのリバーマン教授、ベラック教授らによって開発された心理社会的アプローチのひとつである。
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