Japanese
English
特集 SST最近の進歩と広がり
教育現場におけるSST
Social Skills Training in Educational Settings
佐藤 容子
1
Yoko SATO
1
1宮崎大学教育文化学部
1Faculty of Education & Culture, University of Miyazaki, Miyazaki, Japan
キーワード:
Individual SST
,
School-based SST
,
Social adaptation
,
Depression prevention
,
Cognitive restructuring
Keyword:
Individual SST
,
School-based SST
,
Social adaptation
,
Depression prevention
,
Cognitive restructuring
pp.237-243
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102401
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仲間関係の困難がもたらす問題
仲間関係に困難を抱える児童は,そうでない児童に比べて,①非行・犯罪のリスクが高くなる,②感情障害が増加する,③学業成績が低くなる,④学校からのドロップアウト率が高くなる,⑤メンタルヘルスサービスのニーズが高くなるなどの問題を生じやすく2),このような仲間関係の困難が持続し,慢性化すると,不登校,引きこもり,精神科疾患,自殺など,さまざまな深刻な問題を引き起こすリスクが高まるといわれている。
近年,わが国においても,学校現場では,いじめ,不登校,自殺などの深刻な問題が増加し,大きな社会問題となっている。そして,これらの問題の根底には,適切な人間関係を持つためのスキルが十分に身についていないこと,つまり,ソーシャルスキルの未熟さが共通して関係していると考えられる。
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