研究・調査・報告
精神科看護職員の被暴力体験後のサポートのあり方に関する研究
佐藤 雅美
1
,
大山 明子
1
,
篠木 由美
1
,
下谷 惠美
1
,
加藤 潔
1
,
久保 文子
1
,
橋詰 紀和子
1
1東京都財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院
pp.99-101
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100492
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
2004年の調査*1の結果、当院において過去1年間に患者から暴力を受けた看護職員は66%に上るが、事故報告は32%にとどまるという深刻な実態が明らかになった。同年より組織的かつ包括的な暴力防止プロジェクトを開始し、2005年度には看護職員のほぼ100%が暴力予防の基礎的な研修を受講した。今回、プロジェクトの中間評価として全職員にアンケート調査*2を実施したが、本研究では同調査に協力した看護職員の被暴力体験、事後の対処の実態に着目し、暴力を受けた精神科看護職員の事故後のサポートのあり方を検討したので報告する。
用語の定義:前回調査*1と同様、看護職員の受けた暴力を身体的暴力、攻撃的行為(つばをかける、ひっかくなど)、言語的暴力、性的暴力の4つに分類した。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.