特集2 どうやってもうまくいかなかった「境界例」
事例を読んで、こう思った
➂患者同士の「グループ」の力を使ったらどうか
桂 昭博
1
,
宇野木 照代
1
1菊陽病院
pp.63-68
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100337
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2つの事例を読んで,スタッフの皆さんがいろいろと苦悩されながらもケアの統一を図ろうと努力し,協力しながら看護を展開されている様子がうかがわれ,感銘をうけました。行動化を繰り返す人格障害患者へのかかわりは,看護師の疲労や無力感につながりやすく,辟易させるものであることを私たちも実感しています。何度も読むなかで「私たちと同じ悩みだ,どこも大変だな」と共感しました。
私たちは同じ精神科看護に取り組む仲間として,2つの事例それぞれについて少し感想を述べたいと思います。その後に,境界例患者とのかかわりの方法として私たちが取り組んでいることを紹介したいと思います。
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