特集1 暴力に対峙するときの身体技術
[実践編]身体技術の実際
肥前精神医療センター
pp.20-31
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100331
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片手で手首をつかまれた場合
[左手首を右手でつかまれた場合]
注意:右手首を右手でつかまれた場合は この方法は有効ではない。
手首を内側に回し,手刀で相手の前腕を押し離脱する。
手順1
つかまれた左手の五指をパッと開き,背屈する。
POINT 五指を開くことにより手首の径が大きくなる。加えて,背屈することで相手のつかむ力を弱める効果がある。
手順2
つかまれた手は開いたまま,内側にひねりながら相手の前腕の内側へ押し上げていく。
手順3
さらにひねり上げた後,手刀を作り,相手の前腕内側に強く押しつける。
手順4
手刀で相手の前腕内側を押すのと同時に,左足を大きく踏み込む。手と足の動きを同時にすることで効果がある。
POIT
つかまれた手と同じ側の足(右手であれば右足,左手であれば左足)で踏み込む。
手順5
踏み込んだ勢いで,相手の手を引き離す。
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