特集2 新人ナース必携お助けガイド! 精神科で抜けがちな身体観察の基本を確認
バイタルサインの見方―精神科だから注意したいポイントを押さえながら
美濃 由紀子
1
1国立精神・神経センター精神保健研究所
pp.38-47
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100301
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新人ナースのみならず、中堅と呼ばれるナースであっても、バイタルサインを正しく測定しその意味を正確に読み取ることは難しいものです。“Vital”とは、「生命(いのち)」を表わす形容詞で、“Sign”とは、「兆候・所見」です。つまり、“Vital Signs”とは、「人間が生きている兆候」であり、看護をする上で必要な患者の生命兆候*1を示した数値だということがわかります。
一般的にバイタルサインとは、血圧、脈拍、体温、呼吸という4項目の生体情報を指します。本稿では精神科で働くナースのために、バイタルサインを測るときに、精神科だから注意しなければいけないポイントから、精神科に限らず注意しておいたほうがよいポイントも含めて、その測定と解釈の基本を解説していきたいと思います。
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