特集2 新人ナース必携お助けガイド! 精神科で抜けがちな身体観察の基本を確認
コラム バイタルサイン測定は精神科ケアに直結しています
美濃 由紀子
1
1国立精神・神経センター精神保健研究所
pp.48-50
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100302
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
皆さんが看護の基礎教育で最初に習った手技は、「バイタルサインの測定」だったと思います。最初に習うということは、それだけ重要であり基本でもあるわけですが、手技自体は簡単で誰にでもできるものという印象があり、測定ができればバイタルサインに関してはよくわかっているかのような錯覚に陥ってしまいがちです。また、バイタルサインの測定頻度に関しても、医師の指示通り、病棟のルーチン通りに1日1回、週に1回というように義務的・事務的に測定して、温度表に数値さえ記入してしまえば、なんとなくそれで済んでしまうところがあるように思います。
しかし、本当にそれでよいのでしょうか。バイタルサインの測定とは何を意味するものなのでしょうか。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.