連載 精神看護キーワード事典・14
丸わかり 平成18年度の診療報酬改定―精神科看護への影響は?
萱間 真美
1
Mami Kayama
1
1聖路加看護大学
pp.94-98
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100290
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マイナス改定ってどういう意味?
平成18年度の診療報酬改定は、「マイナス改定」であった。マイナス改定という言葉は、賃金や診療報酬などの報酬は年々引き上げられていくものだという前提に立った言葉だと思うが、とにかく保険診療に支払われる金額が引き下げられたのである。
景気が上向いているといわれるこの頃だが、景気がよくなり、それが賃金や国の税金収入の増加につながり、結果としてこうした診療報酬などに反映されるには何年もかかる。ましてや少子高齢化や医療費の高騰が問題視され、医療費の削減が叫ばれる昨今、全体では3.16%引き下げられた。ということは、病院の保険診療による収入は全体として下がることとなり、この影響は病院経営、ひいては病院で働く医療者の賃金にも反映する可能性がある。
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