特集 検証 平成18年診療報酬改定
平成18年診療報酬改定:総論
武田 俊彦
1
1厚生労働省医政局
pp.956-961
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100419
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平成18度診療報酬改定(以下,平成18年改定)は,病院関係者を中心に,これまでの改定以上に当惑の声や方向性の不透明感を指摘する声が多いようである.これは中央社会保険医療協議会(中医協)を巡る環境が大きく変化する中で,社会的,政治的あるいは人的・組織的な様々な要因が今回の改定に複雑に働き,改定の位置づけと方向性を,非常にわかりにくくしているためであると思う.
本稿は,今回改定の総論を概説する役割を持つものであるが,解説は既に多く出されているので,ここでは一歩進んで,過去数回の改定を視野に入れ,私見も含め,診療報酬体系の変貌とその行方を考えてみたい.
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