連載 宮子あずさのサイキア=トリップ・48
「患者さんの犯罪」私見
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.120-121
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100171
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私が経験した「患者さんの犯罪」
精神科で働いていると、何かと警察とのおつきあいができます。総合病院のなかにある開放病棟という、ユルイ環境でもそうなのですから、単科の病院で働く方のご苦労は察して余りあります。精神科での約10年の間に印象的だった事例を、以下に並べてみます。
1.入院中の患者さんの万引き
これは複数回経験しました。摂食障害の患者さんが食べ物を万引きしたり、乖離状態になった患者さんが支払いをせずにスーパーの外に出て捕まったり。いずれも外出・外泊中だった場合には、パトカーでのお帰りになります。
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