特集1 はじめての抗精神病薬「副作用」マニュアル 前編
➁呼吸器系
誤嚥性肺炎
長嶺 敬彦
1
1吉南病院(内科)
pp.31-33
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100115
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窒息ほど劇的な症状は示しませんが、誤嚥性肺炎も生命予後に重大な影響を与える抗精神病薬による副作用です。どのようなときに誤嚥性肺炎を疑うかというと、抗精神病薬が増量になり、微熱が出るようなときです。
誤嚥する物は食物が多いのですが、夜間寝ているときの唾液などでも肺炎を併発することがあります。これは意外に知られていません。
食事のときに水分はむせやすいので、嚥下反射が著しく低下している症例には、水分を澱粉で固めて飲用させる方法も誤嚥予防には有用です(でも本来の食感がなくなるので患者さんには不評なことが多いようですが)。
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