特集 新任職員の採用
【インタビュー】事業拡大に伴う訪問看護婦の採用をどのようにしているか―聖隷福祉事業団訪問看護ステーション部長・上野桂子氏に聞く
本誌編集室
pp.329-336
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901988
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本誌 訪問看護ステーションというのは看護婦が管理者となって,その管理者も含めて常勤換算で2.5人の看護職がいれば始められるわけですから,典型的な零細事業といえるのではないかと思います.したがって職員の採用についても,計画的に考えるだけの余裕などないというのが多くのステーションの実情かもしれません.ただ,高齢人口の増加や在宅への流れの中で地域の需要が増えている一方,場所によってはステーションの競合状態が生じてきているところもみられますし,先を見越した,いうなれば事業者としての経営センスが求められる時代になりつつあるような気がします.
医療経済学者の二木立氏は「保健・医療・福祉複合体」にずっと注目されてきて,その実証研究の成果を同名のタイトルの本に著しました.上野さんが訪問看護ステーション部門の部長を勤めておられる聖隷福祉事業団は,その代表格のような事業体で,個人事業的な色彩の強い医療福祉の分野で近代的な組織経営の手法を導入していることでよく知られています.
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