寝たきり起こし―そのメカニズムとモノ選び・4
ギャッチアップ座位のメカニズム
窪田 静
1
,
河添 竜志郎
2
1健相会補助器具センター
2熊本住まいづくり研究所
pp.268-275
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901975
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寝たきり起こしの要は座位保持であること,そのためには座位のメカニズムを理解したうえでさまざまな条件を整えていく必要があるということが,前回まででご理解いただけたことと思います.では,ベッドのギャッチ機構を使って背中を持ち上げ,あるいは膝を上げての座位である「ギャッチアップ座位」はどうなのでしょうか.
前回は端座位と比較して,ギャッチアップ座位は非活動的で寝たきりを助長してしまいかねないこと,決して楽ではなく問題を起こしやすい姿勢であることを指摘しました.それは一体なぜなのか? どのような問題が起きるのか? そしてそれに対処するにはどうすればいいのか? というのが今回のテーマです.
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