寝たきり起こし―そのメカニズムとモノ選び・6
座位移乗
窪田 静
1
,
河添 竜志郎
2
1健和会補助器具センター
2熊本住まいづくり研究所
pp.456-464
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902481
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前号では1度立ち上がってからの移乗(立位移乗)の理論とその問題点,適応について説明しました.日本で広く行なわれている立位移乗ですが,本人の能力によっては介護者や本人に大きなダメージを与えてしまうこと,不安定な移乗では着座がうまくいかないことがお分かりいただけたでしょうか.
では立位移乗が不適応の場合,安全にかつ正しい着座をするためにはどうすればよいのでしょう.危険が潜んでいるのは,立位をとらせる過程と立位になってからの方向転換,そして着座でした.ということは……?そうです.立ち上がらないで座ったまま移乗すればいいのです.この方法は水平トランスファー,横移動などともいいますが,ここでは立位でない移乗という点を強調して,座位移乗という名称を使うことにします.
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