寝たきり起こし―そのメカニズムとモノ選び・3
端座位保持と補助器具
窪田 静
1
,
河添 竜志郎
2
1健和会補助器具センター
2熊本住まいづくり研究所
pp.189-195
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902303
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先月号では,人はどのようなメカニズムで“座る”という姿勢を保っているのか,またその崩れていくわけは? という原理的な説明をしました.今回は実際的な場面に戻り,まずベッド上での端座位保持(この号では以下「端座位」と略します)を達成するためにどうすればよいか,に迫っていこうと思います.どのような人が,どのような補助器具を使うとうまく座ることができるのでしょうか.また,座ることで生活の何が変わるのでしょうか…….
最初に端座位の持つ実際的な意味を考えてみましょう.端座位には「ベッドヒギャッチアップ(以下「ギャッチアップ座位」とします)ではない」という側面と,「ベッドから車いすなどに移乗していない」という2つの面があります.ギャッチアップ座位の原理については次の号で詳しく述べていきますが,ここではその問題点を簡単に述べておきます.
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