研究報告 ―HIV感染症医療体制研究班(南谷班)―HIV患者の看護に関する研究
HIV/AIDS患者に対する在宅医療の現状と課題
石原 美和
1
,
山田 雅子
2
,
村上 未知子
3
,
池田 和子
1
,
岡 慎一
1
,
立入 ひろみ
1
,
今村 顕史
4
,
古川 恵一
5
,
押川 真喜子
5
,
落合 絵梨
6
,
土井 英史
7
,
川村 佐和子
8
1エイズ治療・研究開発センター
2セコム在宅医療システム(株)・看護部
3東京大学医科学研究所附属病院
4都立駒込病院
5聖路加国際病院
6元鶴亀訪問看護ステーション
7ヘルスケアリソース研究所
8東京都立保健科学大学
pp.795-806
発行日 1998年11月15日
Published Date 1998/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901751
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研究要旨
これまでに我が国において実施されたHIV/AIDS患者に対する在宅医療の現状を分析した.対象者は,①ターミナルケアを必要とした患者②維持療法期にあり継続した治療を必要とした患者③高齢者としてのケアを必要とした患者④精神科疾患を合併している患者の4つの特徴をもつ患者群に分類することできた.このような多様な患者の要求に応えるために,在宅医療における感染防御に関わる具体的な方法を打ち出す必要性,在宅医療に携わる他職種に対する教育の必要性,在宅で使用できる注射薬の規制緩和を行なうことの必要性,在宅医療に必要な医療関連機材の充実を図る必要性が示唆された.
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