特集 これからの在宅介護支援センター―介護保険の導入を視野に入れて
現場からの報告
地域中核病院併設型在宅介護支援センターとして
井上 深幸
1
1京都市在宅介護支援センター洛和会音羽病院
pp.40-45
発行日 1998年1月15日
Published Date 1998/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901722
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地域の現状
都市在宅介護支援センター・洛和会音羽病院は,人口146万人の京都府京都市の東部,滋賀県大津市と隣接する山科区(人口13万人)にある病院併設型の在宅介護支援センターである.設置主体である洛和会音羽病院は,650床を有する総合病院で,地域の中核的医療機関としての役割を果たしているのに加えて,京都市内で5つの訪問看護ステーションをもつほか,院内に家庭看護相談室を設け,病棟から在宅へのスムーズな移行を図るための退院計画の実践も行なっている等,地域福祉の面に積極的に取り組んでいる.
当在宅介護支援センターは,平成4年10月に京都市より事業を受託した.そして前述したような設置主体の特性を活かし,訪問看護ステーション,院内の家庭看護相談室および地域の開業医,福祉事務所,保健所といった行政および関連団体と連携を取りながら,保健・医療・福祉の総合的な施策が地域住民に広く供給されるよう取り組んでいる.
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