視点
健康なまちづくりのために行政専門職に期待すること
二宮 忠夫
1
1秦野市長
pp.926-927
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100523
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今年の夏は,記録的な猛暑の連続,また,残念ながら豪雨による被害も例年になく多い状況となっている.このような厳しい気象の変化は,人々の健康への影響も大きく,熱中症もいつになく多発した.そうした自然条件も含め,諸々の環境下で,全国では公衆衛生関係の専門職が,国民の衛生環境の向上と健康増進の継続的な活動に取り組んでいる.しかし,市町村の職員に限定すれば,専門職種,人数はまだまだ不足しているのが現状ではなかろうか.
秦野市は,神奈川県西部に位置する人口約16万8千人の都市である.6年ぶりに地方交付税の不交付団体となったとはいえ,決して財政的に富裕な団体ではない.しかし,保健・福祉などの公衆衛生分野の専門職は,保健師,栄養士,保育士に加え,平成14年度から他市に先駆け,精神保健福祉士を常勤の職員として配置している.
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