特集 要介護者の評価技法をめぐって
ケアプラン作成に在宅ケアアセスメントマニュアルを使用して
辰巳 佳世
1
1四條畷市立保健センター
pp.555-563
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901695
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はじめに
四條畷市では,「顔の見えるサービス」をめざして高齢者サービス調整チームを基盤に在宅介護支援システムを構築し,各機関が密に連絡を取り連携することできめ細やかなサービスの提供に努めてきた.また,必要に応じて,対象となる高齢者に関わるスタッフや本人家族等が集まりケアカンファレンスを行ない援助の方針や内容を検討・決定していた.しかし,対象者が増加・多様化し,従来の方法では対応が困難になり,個々の対応の妥当性や公平性を考慮しマネジメントを行なう必要性を痛感した.
このような問題意識のもと,平成7年1月に高齢者サービス調整チームの共同事業として,ケアシステム部会を結成した.ここでは,四條畷のケアシステムの検討を行なうとともに平成9年度からケアプラン研究会を設置し,MDS-HC/CAPs(Minimum Data Set-Home Care/Client Assessment Protocols,邦訳:在宅ケアアセスメントマニュアル,J・N・モリス・池上直己他編著,厚生科学研究所,以下MDS-HCと略す.)を使用したケアプランを作成し,それに基づくサービス提供を行ない,評価し,処遇観の共通化,ケアプランの有効的な使用を目指して勉強会を開催している.
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