老健Now・4
最適ケアプラン作成への挑戦
小山 秀夫
1
1国立医療・病院管理研究所医療経済研究部
pp.832-833
発行日 1993年9月1日
Published Date 1993/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900465
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本年6月「高齢者総合ケアシステム研究会」(北海道医師会会長=吉田信座長)が,「高齢者総合ケアシスチム研究プロジェクト中間報告」を公表した.このプロジェクトは,現行の高齢者ケアシステムが,高齢者のニーズを平均的で,画一的にとらえていることから,高齢者一人ひとりの個別的ニーズへの配慮が欠如していることと,病院,老健施設,特養のサービスと実際の利用者のニーズがミスマッチを起こしているという前提を出発点にするものである.研究目的は,高齢者一人ひとりのニーズに即した「最適ケアプランづくり」を進め,それに基づき適切なケアが総合的で,継続的に提供されるシステムの確立を目指すものである.方法として,1990年以降,米国のナーシングホームの入所者に対して活用されている『高齢者データセット』MDSを活用して,ケアプランの作成を行う.この研究会の成果は,わが国の老健施設にも,なんらかの貢献をもたらすものと期待されている.
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