誌上ケースカンファレンス
地域の専門多職種でケアマネジメントを試みて・1―平成8年度新潟県ケアマネジメント研修より
竹内 孝仁
1,2
1日本医科大学
2日本医科大学附属第二病院リハビリテーションセンター
pp.95-116
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901623
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急がれるケアマネジャーの育成
2000年(平成12年)からの導入を目指している公的介護保険は,法案そのものは国会に上程されたものの,厚生省をめぐる不祥事という思わぬつまずきもあって,その先行きはますます不透明になりつつある.
しかし一方で,法案が成立した場合には2000年4月1日から実施することになっており,このタイムスケジュールから逆算すると,介護保険実施を見越したさまざまな準備は一刻の猶予も許されないところまできている.現場サイドでの対応だけに限定しても,介護保険給付を受けるには,まず介護認定審査会によって要介護度の審査を受け,審査を受けた利用者が希望する場合には,介護支援専門員(いわゆるケアマネジャー)が中心となって利用者毎にケアプランを作成するという一連の経過を踏むことになる.ここで,最初に必要になるのは介護度を認定するための調査票であり,同時に,それを使いこなせる要員(介護認定調査員)を育成・確保しなければならない.
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