特集 訪問看護師の住環境整備支援
【座談会】住環境整備支援で訪問看護師に期待されること
鈴木 晃
1
,
岩瀬 和子
2
,
菊地 泰子
3
,
伊藤 安子
4
,
原田 愛子
5
1国立保健医療科学院建築衛生部(健康住宅室)
2㈱SD建築設計事務所
3ほんまち訪問看護ステーション
4代々木訪問看護ステーション
5企業組合花設計工房
pp.561-570
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901522
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住環境の整備で広がる世界
鈴木(司会) 自立支援という言葉はよく使われるようになりましたが,在宅ケアにおいては,住環境を整備すること抜きにはそれは成立しないのだと思われます。介護保険で住宅改修がメニューの1つに加えられたことはその意味で大切ですが,実態としてはなかなかうまくいっていないのではないでしょうか。住宅改修の理由書をだれが書けるかといった点でも,ケアマネジャーの役割について議論がなされています。しかし,現在の介護保険のシステムでは,ケアマネジャーが住宅改修についてかかわれるのはかなり限られているように思えます。
住環境整備の支援について,訪問看護師やヘルパーなどの日常的継続的支援者の役割が大きいということを私は主張してきました(本誌pp.524~参照)。本日は,実際に訪問看護をとおして住環境整備の支援を行なっている訪問看護師の方々や,そのバックアップをしている建築技術者の方々からその実際のお話をうかがいたいと思います。
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