連載 地域ケアネットワークを広げるということ 地域ケアの実践者へのインタビューから その1
旭医療センター訪問看護ステーション管理者 杉田美佐子さんの場合
島田 千穂
1
1社会福祉法人かがやき会・地域ケア福祉研究所
pp.74-79
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901393
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介護保険制度が開始してケアマネジメントが制度の中に位置づけられた当初から,ケアマネジャーは「利用者のニーズに応えるためにさまざまなサービス事業者とネットワークをつくらなければならない」「介護保険サービスだけでなくさまざまな社会資源を組み合わせなければいけない」と言われてきた。一方で,「手間ばかりかかって1人あたりいくらという制度の中では採算がとれない」「理想を押しつけられても困る」という意見も聞かれた。
しかし,ネットワークを広げようと思うと思わざるとにかかわらず,ケアマネジメント機能を地域で果たそうと思ったら,自然とネットワークが広がっていったという人たちがいる。ネットワークが広がることによるメリットを実感しながら,ネットワークの中で仕事をしている人たちがいる。この連載では,そのような人たちにインタビューを行ない,ネットワークを広げていくことがどのような意味を持っているのかについて,明らかにしていきたいと思う。
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