連載 地域ケアネットワークを広げるということ 地域ケアの実践者へのインタビューから その5
佐々訪問看護ステーション所長 伊藤きよみさんの場合
島田 千穂
1,2
1社会福祉法人かがやき会
2地域ケア福祉研究所
pp.763-767
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901552
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佐々訪問看護ステーションの概要
佐々訪問看護ステーションは,佐々総合病院を母体病院として平成7年11月に開設された。伊藤さんは,開設当初スタッフとして立ち上げにかかわり,平成11年2月より2代目の所長となり,現在に至る。
外部とのネットワークができたのは,伊藤さん個人の関心に加えて,訪問看護ステーション立ち上げ時の3名のメンバー構成によるところが大きかった。開設当初,所長になったのは母体病院で婦長を退職した看護師で,病院への訪問看護についての説明など病院との連携促進を担っていた。もう1人は,当時病院で行なっていた退院患者への訪問看護に携わっていた看護師で,具体的なサービス提供の中心となった。そして,伊藤さんは外部との連携を促進する役割を担っていた。ステーション内部でも,得意領域を生かした役割を担い合うネットワークができていたのだ。
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