連載 管理者日誌・4
命をいとおしんで―重症心身障害児の訪問看護
松田 栄子
1
1都筑医療センター訪問看護ステーション
pp.306-309
発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901299
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4月になれば,満開の桜の下,ぴかぴかのランドセルを背負って,少し緊張した顔の1年生の子供たちを見かける。お父さん,お母さんは「うちの子が一番かわいくて,利口そうだわ」とばかりに写真を撮る。春は生命の息吹を感じる心弾む季節である。我が家の前は幼稚園と,小学校が並んで建っており,子供たちの元気で騒々しい声が響いている。自分が大人になってしまったので忘れがちだが,子供はいつの時代も騒々しくうるさいものであることに気づかされる。
私が訪問しているSちゃんも,この春,1年生になる。通学は難しいので訪問学級に入ることになっている。
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