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診療報酬改定はどう経営に影響するか―シミュレーションに基づく経営戦略の構築を
宮崎 和加子
1
1健和会訪問看護ステーション統括所
pp.222-224
発行日 1996年5月15日
Published Date 1996/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901159
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2月中旬に平成8年4月からの診療報酬改定の内容が発表された.私はそれを見てすぐに“置き換え作業”(シミュレーション)を実施して私の法人のステーションがどれだけ収入アップになるのかを計算してニヤッと微笑んだ.それを元にして,各ステーションの所長が来年度1年間の予算作成と事業計画作りを始めた.
全国の訪問看護ステーションの管理責任者(所長)は今回の診療報酬改定を見てどう思っただろうか.「回数制限が緩和されてよかった」「24時間携帯電話を持たされるようになるのかしら.たいへんだわ」「療養費・管理料がアップして助かった」「えっ,どこが変わるんですか?」などいろいろだと思う.しかし,単純に感想や印象を述べているだけでは管理責任者として不十分である.もちろん,管理責任者に限らず,ステーションの看護婦も自分たちの事業所であるステーションの来年度からの経営や事業所運営にどう位置付けるのか,実際に経営のシミュレーションを行なって自分たちで経営の計画と事業所運営の計画を立てることが大切であろう.
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