特集 マンネリ化しないための継続教育
訪問看護ステーションから病院へのアプローチ―継続看護を行なうために
曾木 はま子
1,2
,
由利 とみ子
1
,
宮本 千恵美
1
,
宮本 幸子
1
,
宮田 乃有
1
,
茅野 弘美
1
,
下田 裕美
1
,
東海林 栄子
1
,
伊藤 きよみ
1
,
横田 喜久恵
1
12001年東京訪問看護ステーション連絡会現任教育4グループ
2府中医王訪問看護ステーション
pp.19-24
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100457
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はじめに
在院日数の短縮化が進められていることにより,退院後在宅に戻ってからも引き続き治療や看護を必要とするケースが増えている。そのため退院時に訪問看護の依頼を受けることも少なくない。病院から在宅への移行をスムーズにし,利用者・家族が安心して退院を迎えられるよう,病院と訪問看護ステーションが「継続看護」という視点で連携していく必要がある。しかし,実際には情報交換や連携がうまくとれていないことが多く,訪問看護ステーションの認知度が低いのではないか,うまく活用されていないのではないか,と感じることがある。
今回私たちはこれらの現状を踏まえ,どのようにすれば医療機関側と連携し,より良い継続看護が行なわれるかを検討することにした。その結果,継続看護の妨げとなっている現状の問題点を明確にし,病院へのアプローチとして,在宅移行期の引継ぎの際に不足しやすい情報を整理し,パンフレットにまとめたので報告する。
なお,ここで示す「継続看護」とは,病院で提供された看護が,在宅に移行する際にも,利用者個々に合った方法で継続的に提供されることとする。
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