特別企画/対談
「心の傷」に触れるかもしれない医療者として、どうしても読んでおきたい本が出た
齋藤 美衣
,
星野 概念
pp.476-482
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688202161
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2024年10月、『庭に埋めたものは掘り起こさなければならない』が発行されました。
著者・齋藤美衣さんは、自閉スペクトラム症の傾向に加えて、急性骨髄性白血病、摂食障害などの経験を重ねてきた方です。自殺未遂からの精神科病院への措置入院を機に、「もう書く以外に生きる道はない」と決意し、執筆を開始されました。
「死にたい気持ち」がやってくる謎を解くために進んでいくこの作品は、「庭に埋めたもの」「境界線のない犬」といった謎をからめてスリリングなミステリーのように展開し、最後まで読まずにはいられない力に満ちています。そして齋藤さんが最後につかむ結論とは……。
メンタルヘルスの場で日々「心の傷」を持つ人と接している精神科医の星野概念さんと、この作品をめぐって語り合っていただきました。
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