特別記事
『傷の声』—複雑性PTSD、自分を傷つける人の真実を読む—衝撃とともに、さまざまなことを考えさせられる本だった/私の「傷の声」も聞こえてきた
宮地 尚子
1
,
星野 概念
1一橋大学大学院
pp.146-157
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610280020146
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2024年11月、著者・齋藤塔子さんが亡くなって6か月後、『傷の声—絡まった糸をほどこうとした人の物語』は出版された。
命を懸けて書かれたこの本は、さまざまな社会的課題を私たちに見せてくれる。
その1つが精神科医療だ。この本には、精神科医療によって救われた著者、壊された著者、両方が登場する。日々傷をもつ人の回復を真剣に模索している人は、この本をどう読み、何を受け取るのだろう。精神科医お二人に応えていただいた。

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