連載 “日常使い”の在宅の医学・第3回
呼吸困難—「急に」悪くなったものは「直ちに」対応しよう
安池 純士
1
,
佐々木 淳
2
1医療法人社団悠翔会ケアタウン小平クリニック
2医療法人社団悠翔会
pp.66-69
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688202073
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呼吸困難は、「自覚症状」です(「大脳が呼吸を不快に意識する自覚症状」を指します)。なので、どのくらい苦しいのか、またそれがどのくらいまずいことなのか、実は、とてもわかりづらいものです。
最近では酸素飽和度(SpO2)を測定する器械が在宅でもよく用いられていますが、この数値が低いと呼吸困難を訴える頻度が高くなるものの(これを「呼吸不全」といいます)、数値が高ければ呼吸困難を訴えない、問題がないというものでもありません(なので、酸素飽和度だけではなんともいえません)。
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