特別記事
地域で取り組む新卒訪問看護師育成プログラムとその成長過程—大阪府訪問看護ステーション協会の取り組み
河野 あゆみ
1
,
丸尾 智実
2
,
吉行 紀子
3
,
高澤 洋子
4
,
小林 愛
5
1大阪市立大学大学院看護学研究科在宅看護学領域
2神戸市立看護大学地域・在宅看護学分野
3大阪市立大学大学院看護学研究科在宅看護学領域後期博士課程
4大阪府訪問看護ステーション協会
5神戸女子大学看護学部コミュニティヘルスケアシステム領域
pp.500-506
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200960
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在宅医療が推進されるなか、訪問看護人材確保は急務の課題である。訪問看護ステーション(以下、訪看ST)の大部分は小規模事業所であるため人材確保に苦慮することが多い。現在、発想転換がされ、全国で新卒者を訪問看護師として育成するさまざまなプログラムが実施されている。
訪問看護は地域に密着した実践であり、その地域の特質を活かした人材育成体制が必須である。大阪の訪看STは1000か所をついに超えた。また、大阪は各訪看ST間で得意な看護分野に関するコンサルテーションや利用者の紹介をし合うなど、事業所間のネットワークが強い。この強みを活かし、大阪府訪問看護ステーション協会(以下、協会とする)、大学、医療機関が協働し、設置主体の枠を超えて地域ぐるみで新卒訪問看護師を育ててきた。
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