特集 尿道カテーテル管理の先を見通す—早期抜去と閉塞・感染予防
閉塞予防・対応プロトコールと訪問看護師・医師・本人/介護者協働アプリの紹介
前田 修子
1
,
福田 守良
1
,
森山 学
2
1金沢医科大学看護学部在宅看護学
2金沢医科大学氷見市民病院泌尿器科
pp.334-340
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201673
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開発に至った背景
皆さんの訪問看護ステーションでは、尿道留置カテーテルを挿入している利用者はどれくらいいますか。調査によって多少異なりますが、訪問看護ステーション利用者の約1割程度の方が尿道留置カテーテルを挿入しているというデータがあります*1。しかし、カテーテル長期留置者への対応に焦点を当てた教材や研修会などは限られ*2、それらの力を体系的に身に付ける機会は決して多くはありません。
尿道留置カテーテルは挿入自体が感染源となることから、米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)は、尿路感染症の中でも特に、「カテーテル関連尿路感染症(Catheter-associated urinary tract infection:CAUTI)」を別にしてガイドラインを設けています。さらに、訪問看護ではより一層リスクが高く、トラブルの原因となっています。
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