特集 倫理的感受性を高める—ACPにも必要な「価値観を揺さぶられる」感性
—【Case❶】—その課題は「本当の課題」なのか?—自宅で看取りができると思い込んでいた事例から
濵本 千春
1
1YMCA訪問看護ステーション・ピース
pp.6-8
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201597
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穏やかな生活を取り戻していたAさん
Aさん、65歳、男性。2年前に食道がんと診断され、手術療法を行うが半年後に再発した。その後、化学放射線療法を実施し、その後に徐々に通過障害が進行し、胃ろうを造設した。
胃ろうからの注入のみの生活が1年以上経過している。最近は痛みや倦怠感が強く、自力での注入は困難となり、妻に頼っている。
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