連載 [小説]ナースマン訪問看護編 あと、どれくらい?・第6回
1年後のイカ
小林 光恵
pp.168-171
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201387
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池島久志(86歳)は、アミカの訪問看護を利用して3年になる。梟のように首を動かし、顔だけ向けて大きな目で相手を睨むことがある。
訪問開始日からベテランナースの山内愛が訪問を続けている。胃や股関節の術後で、フィジカル面のサポートがメインだったが、体調が徐々に安定しリハビリが進むと、それと入れ替わるように認知症を発症し、少しずつ進行している状態だ。子供たちは独立し、妻と二人暮らし。
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