特集 「願い」を問う、つなぐ、叶える—訪問看護はどのように意思決定を支援し、実現するか
—【事例報告❷】—「意思」「願い」「希望」の表出と、その実現の看護—推定意思を尊重した事例、独居高齢者を地域で看取った事例を通して
中島 朋子
1
1東久留米白十字訪問看護ステーション
pp.318-322
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201178
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筆者は約6年半の病棟勤務を経て、1995年から訪問看護に従事している。2007年に開設された当ステーション(東京都東久留米市)は現在、看護師12人(常勤7人)、理学療法士・作業療法士ともに非常勤で1人ずつ、ケアマネジャー2人、社会福祉士、事務職の計19人が在籍し、機能強化型訪問看護療養費1を算定している。疾患別ではがん末期の方がいちばん多く、年間の在宅看取り数は40件以上あり、また緩和ケア病棟との連携も多い。乳児から超高齢者まですべての年齢、がん末期をはじめ難病、精神、小児とすべての疾患の方、認知症グループホームなどの施設にも訪問させていただいている。
訪問看護事業のほか、市から「東久留米市在宅療養相談窓口」と「東久留米市認知症初期集中支援チーム」の2事業、また「東京都訪問看護教育ステーション」事業を東京都から受託し運営。また、約10年前からNPO法人緩和ケアサポートグループとの協働開催で、ステーションの一部のスペースを市民に開放し、「ふらっとカフェ」「ふらっと相談室」などを開催している。
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