特集 死を前にした人に私たちができること—現場の語りと事例から考える
「苦しむ人への援助と5つの課題」を使って、援助を言葉にしてみよう
小澤 竹俊
1
1めぐみ在宅クリニック
pp.240-246
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200900
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私はホスピス病棟勤務を経て2006年に横浜市瀬谷区に「めぐみ在宅クリニック」を開設し、住み慣れた自宅や施設で最期まで過ごす患者・家族の支援にあたってきました。
緩和ケアに従事して、今年で24年目を迎えます。看取りに携わっていると、「死を前にした人に対してどのように言葉をかけてよいかわからない」「看取りは苦手である」という声をしばしば聞くことがあります。しかしそもそも、私たちが患者に何をすると援助になるのでしょう? それを言葉にできる人は、じつはそう多くはありません。
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