特集 高齢者の「食べる」力をサポートする—その力の見極めと、身体づくり
食を楽しむための「摂食嚥下関連医療資源マップ」
戸原 玄
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1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科医歯学系専攻老化制御学講座 高齢者歯科学分野
pp.710-711
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200776
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地域資源の「見える化」
高齢者の摂食嚥下の問題、つまり食べることへの支援は、専門的な取り組みを行なう病院・クリニックだけが取り組むようなものではありません。地域の医療・介護資源が連携し、継続して取り組むことが大切です。しかし、有効な資源が必ずしもつながっているとは言い難い現状があります。そこには、「そもそも、摂食嚥下の問題に対応できる医療機関(=資源)が地域にあるのか」さえ、十分に共有されていないという背景もあるのではないでしょうか。
そこで、そうした地域に点在する資源の見える化を図り、共有しやすくするために、「摂食嚥下関連医療資源マップ」というものを作成しました*1。摂食嚥下の問題に対応できる医療機関として、嚥下内視鏡、嚥下造影、嚥下訓練ができる施設だけでなく、訪問診療に対応している施設の情報もまとめ、無料で公開しています。
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