特集 高齢者の「食べる」力をサポートする—その力の見極めと、身体づくり
「SST(サクサクテスト)」の可能性—口腔機能の評価に使えるのは、あのお菓子!?
田頭 いとゑ
1
,
戸原 玄
1
1東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科医歯学系専攻老化制御学講座 高齢者歯科学分野
pp.708-709
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200775
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咀嚼機能と嚥下機能は密接に関わっており、食塊の粉砕・形成の不良といった口腔の問題はしばしば高齢者の誤嚥や窒息の原因となります。ですから、摂食嚥下機能に問題がある患者、とくに高齢者に対しては、咀嚼機能を含めた口腔機能の評価を行なうことが重要です。
しかしながら、水飲みテスト、咳テスト、反復唾液嚥下テスト(RSST)など、摂食嚥下障害患者における誤嚥、不顕性誤嚥を予測するためのものについては簡易な評価方法がある一方で、摂食嚥下障害患者に対する咀嚼機能を評価する簡易な方法はないという実態があります。
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