特集 高齢者の「食べる」力をサポートする—その力の見極めと、身体づくり
—【歯科衛生士】—「食べる環境」という視点—「沖縄に行きたい」を実現して
十時 久子
pp.702-706
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200774
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私はもともと歯科医院に勤務していましたが、8年前、フリーの訪問歯科衛生士に転身しました。以来、歯科医院勤務時代からお世話になっていた東京医科歯科大学准教授・戸原玄先生の指示のもと、口腔ケアや摂食嚥下訓練を希望する患者宅や施設へ訪問しています。
今回の特集は「高齢者」と区切っていますが、食べるための支援を必要とするのはそうした方々だけではありません。たとえば、脳損傷による障がいをもつ方。そのような方々にも食べられる可能性をもつ方がおり、適切な支援によってそれは実現できます。そして、そうした方々に行なう食べるための支援は、高齢者へのそれと通底するものもあると感じています。そこで本稿では、脳損傷による障がいをもつ方々へのケアを切り口に、食べるための支援のあり様を考えていきたいと思います。
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