特集 開いてわかった! 「保健室」と地域の姿
—【特別記事】—地域のニーズと行政サービスをつなぐ“のりしろ”がまちの保健室
田中 明子
1
1三重県名張市地域環境部
pp.304-309
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200677
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三重県名張市は、三重県西部、大阪や奈良まで特急で40〜50分ほどのところにあります。古くは万葉の時代から東西往来の要所、宿駅として栄えた歴史のあるまちです。1955年以降はそれぞれの都市のベッドタウンとして大規模な住宅開発が進み、急激に人口が増えました。その後は2002年をピークに微減し、現在の人口は8万人弱となっています。
平成の大合併の最中の2002年に現在の亀井利克市長が当選し、翌年の住民投票では「合併反対」が賛成を上回る結果となりました。単独市として歩むことを決断した名張市は、財政的には厳しい状況のなか、「暮らしの町、住み続けたい町」をコンセプトにしたまちづくりをスタートさせました。
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