特集 2016年度診療報酬改定を現場で読む
高齢者、単身者、貧困者の多い地域で、「ともに築く」看護を
平野 智子
1
1訪問看護ステーションコスモス
pp.444-447
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200466
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2000年、「誰をも差別することなく1人ひとりの個性を尊重した看護を提供したい」という理念を掲げ、訪問看護ステーションコスモス(以下、コスモス)を山谷地域*に開設しました。この地域は、日本で最も貧しい地域といわれています。療養者のなかには簡易宿泊所(通称ドヤ)という3畳一間(ベッドハウスもあります)の旅館で生活している方もたくさんいます。コスモスは、地域で困っている方のニーズに応えたいと訪問看護事業のみならず、路上生活者の健康相談・生きがいと居場所づくりのデイサービス、生活を支え看取りのできる宿泊所事業などを運営しています。開設から17年という歳月のなかで、地域の方々の力を借りながら、地域に根ざしたステーションとして発展してきました。
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