特集 2016年度診療報酬改定を現場で読む
すべての世代が幸せになるために、地域住民のよきパートナーでありたい
椎名 美恵子
1,2
1有限会社ふれすか
2訪問看護ステーションみけ
pp.439-443
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200465
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訪問看護ステーションみけ(以下、当ステーション)は、東京スカイツリーの麓に事務所を置き、小さな範囲を自転車のみで訪問看護をしています。訪問看護利用者の全国平均が要介護3〜5の方が60%程度を占めるなか、当ステーションの利用者さんの特徴は、全国平均と大きく異なり、要支援〜要介護5の方がそれぞれほぼ同率割合でいらっしゃいます。これは、開業当初から当ステーションが「介護予防、重症化予防に訪問看護の早期利用を」と地域に働きかけてきた結果です。
とはいえ、医療処置の少ない利用者さんばかりを訪問しているわけではありません。当ステーションの利用者さんたちの重症度が高くない理由は、どのような医療処置があってもQOLを高める、維持する看護をめざしているからです。当ステーションでは、人工呼吸器を装着している小児でもプールに行くのに、わが国ではある一定の年齢になると医療処置がある方は「家でパジャマで寝ている」人となってしまうことが多いのが、非常に残念だと思っています。
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