特集 認知症当事者のニーズから始める
【インタビュー】
認知症に対する偏見と誤解、それが最大の問題
木之下 徹
1
1のぞみメモリークリニック
pp.264-270
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200423
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2015年11月、世界初の認知症の本人によるグループ、スコットランド認知症ワーキンググループ初代議長、ジェームズ・マキロップ氏が来日した。その際、マキロップ氏が地元の大学で行なっている、ソーシャルワーカーをめざす学生向けの教育プログラムの1つ、初回訪問時の面接のロールプレイが、東京都三鷹市ののぞみメモリークリニックで披露された(本誌2016年3月号参照)。認知症の人の視点から、専門職としての関わりについて一緒に考えてみるという試みであった。これを開催した、のぞみメモリークリニックの院長である木之下徹医師は、認知症の人への訪問診療をすでに15年前から行なっている。多くの認知症の本人や家族とのこれまでの関わりを通し、木之下氏自身の考えがどう変わってきたか。医療や介護の専門職は認知症の人とどういう関係性を築いていけばいいのか、そのヒントを探った。
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