特集 がん在宅チームケア—多職種で持ち寄る知恵とワザ
【MSWの視点】
MSWによる「社会・経済的問題」への支援とは?
品田 雄市
1
1東京医科大学病院総合相談・支援センター
pp.19-23
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200357
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がん患者が、その治療期において在宅ケアが必要となる場面は多い。抗がん剤治療の副作用対策や再発・転移による身体状態の悪化に伴う諸ケアをはじめ、外来での抗がん剤投与が可能となった昨今の医療環境においては、がん治療自体が、病院のみでは完結せず、地域の医療・保健・福祉機関が協働して支えていくことを前提としていることも関連している。
いずれのがん種であっても、進行するがんの病勢は人々を苦しめる。しかし、がん患者が国民の3人に1人といわれるわが国においては、がんにどう向き合うのか、がん患者をどのように支えるのか、がん患者がいかに社会・経済活動に参加し続けるべきかなど、がんを取り巻くさまざまな課題は、社会全体で考えねばならない。
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