特集 病院のMSWをより発展させるには
病院とMSW—その問題点
上原 美智子
1
1厚生年金湯河原整形外科病院医療社会事業部
pp.19-24
発行日 1970年2月1日
Published Date 1970/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203868
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専門の教育訓練をアメリカで受けた医療ソーシャルワーカーが聖路加国際病院に置かれたのは1929年(昭和4年)である.以来40年,わが国のMSWはいまだに身分法も未確立のまま,病院および現在の医療体系の中で,MSWははたして必要なのか,否かの疑問も解決されずに低迷を続けている.
わが国において病院の近代化が行なわれたのは,そう古いことではない.現在病院で働いている多くの専門職員のうち,栄養士はじめ診療エックス線技師,臨床検査技師の身分が確立したのは,すべて戦後のことであり,最近では精神科および医学的リハビリテーション領域にPT・OTが専門職として加わった.診療放射線技師の制度ができたのはついこの間のことである.
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