特集 がん在宅チームケア—多職種で持ち寄る知恵とワザ
【ケアマネジャーの視点】
在宅の限界点を高める「介護保険制度」の使いどころ—「家で過ごしたい」気持ちに寄り添う支援/チームの一員として「ボランティア」を地域で養成する
鉄穴口 麻里子
1
,
板谷 裕美
2
1一般社団法人安芸地区医師会居宅介護支援事業所
2安芸地区医師会総合介護センター
pp.24-29
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200358
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私の所属する広島県の安芸地区医師会総合介護センターは、訪問看護と居宅介護支援事業所、ホームヘルパーステーション、福祉用具貸代事業所を併設しており、困ったときにはすぐ現場で培われたアドバイスをもらえる恵まれた環境です。合同の研修や勉強会を定期的に開催して情報交換の場を設け、また医師会付属の利点を生かして開業医、基幹病院と密な連携をとり、医療依存度の高い方の在宅療養支援を多く行なっています。
私は薬剤師として病院勤務が長かったのですが、退院された患者さんの在宅支援時に、入院中とは別人のように自分らしく過ごしていらっしゃる様子に驚きました。本来は在宅生活を支援するべきと思い、当医師会でケアマネジャー(以下、ケアマネ)として働きはじめ8年になります。
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